【6月17日 AFP】フランス南部の世界遺産(World Heritage)に登録されている中世の要塞都市で、米国人やロシア人の観光客への襲撃を計画した疑いで、イスラム教徒の男(22)が逮捕された。司法筋が16日、明らかにした。

 司法筋によると、男は13日夜、南部カルカソンヌ(Carcassonne)で逮捕された。カルカソンヌの城塞都市は世界遺産に登録されている人気観光地。男は、「刃物や小型のつち」を所持していたという。

 男は、シリアに渡航しイスラム過激派に参加した住民が多いことで悪名高いフランス南部リュネル(Lunel)出身だが、近隣のタルン(Tarn)県に住んでいた。イスラム教に改宗し、過激思想に傾倒していたとみられている。

 フランスでは13日、パリ(Paris)近郊マニャンビル(Magnanville)で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓う過激派の男が、警官とそのパートナーを殺害する事件が起きたばかり。(c)AFP/Paul Aubriat and Fran Blandy