【6月16日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱「Brexit(ブレグジット)」をめぐる国民投票が来週に迫る中、首都ロンドン(London)のテムズ川(River Thames)では15日、離脱と残留を訴える双方が船で対峙(たいじ)する事態があった。

 英国独立党(UK Independence Party、UKIP)のナイジェル・ファラージ(Nigel Farage)党首に率いられた30隻もの離脱派の船団は、EU離脱を訴える旗やEUの水産政策に異を唱える横断幕を掲げ、霧笛を鳴らしながらテムズ川を航行した。

 これにEU残留派の船団は航行を制止しようとし、離脱派から放水で反撃される一幕もあった。EU残留を訴えるロック歌手のボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)氏はスピーカーで「ナイジェル、お前は詐欺師だ」と叫んだ。

 調査会社が実施したいくつかの世論調査の結果では、EU離脱派が勢いを示す傾向が強まっている。(c)AFP