【6月13日 AFP】エストニアで古くからライバル関係にある2つの島の住民たちが、バルト海(Baltic Sea)をはさんだ綱引きの試合に初めて挑んだ。用いられたロープの長さは10キロメートルにも及んだ。

 エストニア西岸沖にある2つの大きな島、ヒーウマー(Hiiumaa)島とサーレマー(Saaremaa)島の住民たちは数百年もの間、互いをからかいの対象にしあってきた。

 だが、11日に行われた綱引きでは、ヒーウマー島側のソル(Soru)港に500人超、サーレマー島側のソエラ(Soela)港に600人超の住民たちが集まり、ロープを引っ張り合った。開始から10分後にロープが切れると、「中立」の立場にあるボルムシ(Vormsi)島の審判団が引き分けを宣言して試合終了となった。

 この結果にヒーウマー島とサーレマー島の双方が勝利宣言して住民たちは大喜び。両島の住民たちは夜遅くまでお祭り騒ぎを続けた末、来年の試合ではより丈夫なロープを発注することで合意したという。(c)AFP