【6月13日 AFP】フランスとイタリアの国境にそびえるアルプス山脈(Alps)最高峰モンブラン(Mont Blanc)で、ウイングスーツでの飛行に挑戦したイタリア人男性(33)が死亡する事故があった。仏山岳救助隊が12日、明らかにした。

 この男性は、モンブランのフランス側で8日にウイングスーツジャンプを行う計画を事前に警察に届け出ていた。近郊シャモニー(Chamonix)の警察当局によると、同日昼前にモンブラン山系のエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi)山頂(標高3800メートル)からジャンプしたが、地上に墜落したという。

 当時、現場付近は霧に包まれ視界は悪かったという。単独の挑戦だったため、行方不明の情報を受けて捜索が開始されたのは11日になってからで、翌12日に標高2000メートルの地点で遺体が見つかった。

 ウイングスーツジャンプでの飛行時間は通常1分に満たない。飛び出して8秒後には時速200キロに達する。アルプスでは昨年10月にも、ウイングスーツジャンプに挑んだ米国人冒険家が死亡する事故が起きている。(c)AFP