【6月10日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の開幕を数時間後に控え、鉄道などのストライキが続くフランスで、同国のアラン・ビダリス(Alain Vidalies)運輸担当相が10日、ストライキを強制的に中止させる可能性があると述べた。

 ビダリス運輸担当相はヨーロッパ1(Europe 1)ラジオに対し、欧州選手権にファンがたどり着けるよう「可能なあらゆる手段」を取ると約束し、「(列車を運行させる)命令を明日発令せざるを得なければ、そうする」と語った。

 またビダリス運輸担当相は、10日間にわたってストライキを続けている労働者たちと新たな交渉を行うことはないと述べ、「大きな祭典を脅かす行動に対して(当局)は寛容を示さない」と警告を発した。

 サッカー欧州選手権はグリニッジ標準時(GMT)10日午後7時(日本時間11日午前4時)、パリ(Paris)北郊にあるスタッド・ド・フランス(Stade de France)で行われるフランス対ルーマニア戦で開幕する。

 ビダリス運輸担当相は、ストライキ中に観戦者を輸送するため、フランス国鉄(SNCF)がパリ中心部からスタジアムまでの特別列車を運行する予定だと付け加えた。

 一方、パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は10日、ストライキの影響でたまっている市内のごみを全てを収集することを約束した。

 イダルゴ市長は仏テレビで「当然、すべてのごみは収集される。きょうからすでに収集が始まっている」と語った。(c)AFP