【6月8日 AFP】アルペンスキーW杯の滑降で8度の種目別優勝を誇るリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)が2019年までの現役続行を明かし、その中で、五輪にもう一度出場すること、そして男子選手と対戦することを望んでいると語った。

 ボンは6日に放送された米スポーツ専門チャンネルESPNのラジオ番組で、「目標はもちろん、2年後の2018年に韓国で行われる五輪に出場すること」と語った。

「ただ、本当はあと3シーズンやりたい。なぜって、最後のシーズンに1レースでも男子選手とレースをしてみたいから」

 2012年に国際スキー連盟(FIS)は、男子選手と得意のカナダ・レイクルイーズ(Lake Louise)のコースでレースをしたいというボンの要求を拒否。当時FISは、「性別の違う選手がもう一方の性別のレースに参加する権利はない」と声明を発表した。

 強い願望を保留としたボンだったが、その後13年と14年はクラッシュや膝の負傷などで手術を受けた。

 15-16シーズンは、再び膝のけがに見舞われて途中離脱となったものの、W杯参戦9年で8度目となる滑降のタイトルを手にしている。

 31歳になったボンは、自身の現役生活がもう限られたものであることを理解している。

「いつかは、その瞬間が訪れる。肉体的に、残された決断は一つになってしまう。それに向けてしっかりと準備をしなくてはならない。それが早々に訪れないことを願うだけ」

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