【6月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)でチームドクターを務めたエヴァ・カルネイロ(Eva Carneiro)医師が、同クラブのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督らを相手取って起こしていた裁判で7日、両者が和解に至った。和解金の額については明らかにしていない。

 法廷で証言を行う間際に争いが決着したことについて、カルネイロ医師は声明で「安心しました」とコメント。さらに「私と家族にとって極めて難しく、苦痛な時期でした」と話した。

 チェルシー側も、和解に至って「喜ばしい」と話している。

 カルネイロ医師は、退職を強要されたとしてチェルシーを、さらに性差別の被害に遭ったとしてモウリーニョ前監督個人を提訴していた。本人によれば、前監督はピッチに入ったカルネイロ医師に向かって、ポルトガル語で売春婦の子供を意味する「フィーリャ・ダ・プータ」という言葉を叫んだという。

 モウリーニョ前監督はこの日、チェルシーのブルース・バック(Bruce Buck)会長とともに、意外なことに自らロンドン南部クロイドン(Croydon)郊外にあるロンドン南部雇用審判所(London South Employment Tribunal)へ姿を見せた。和解成立が発表されたのは、それから間もなくのことだった。(c)AFP