【6月7日 AFP】シリア東部デリゾール(Deir Ezzor)県シャアラ(Al-Asharah)の市場で6日、空爆があり、子ども8人を含む一般市民17人が死亡した。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が発表した。この日はイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の初日だった。

 同監視団によると、シャアラはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあり、ロシア軍かシリア政府軍の戦闘機による空爆だったとみられている。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、「市場はラマダンのために買い物しようという人々でごった返していた」と話し、負傷者の一部は重傷を負っていることから死者数はさらに増える恐れもあると述べた。死者の多くは同一の家族から出たという。

 アブドル・ラフマン代表によると、6日早くからデリゾール県内にあるデリゾール市とその周辺でISの支配地域に激しい空爆が行われたという。

 ISは同市の6割以上を支配しており、約20万人が包囲されているとみられている。ISは、石油資源に恵まれたデリゾール県の大部分も制圧している。(c)AFP