【6月5日 AFP】トルコ・ニジプ(Nizip)の裁判所は3日、難民キャンプで、少なくとも8人のシリア人の子どもに性的暴行を加えたとしてトルコ人の男に対し、禁錮108年の有罪判決を言い渡した。トルコの現地メディアが4日、伝えた。

「エルダル・E(Erdal E)」とだけ明かされている29歳の被告は、シリアとの国境に近い南部ガジアンテップ(Gaziantep)県ニジプにある難民キャンプで清掃員として働いていた。トルコのドアン(Dogan)通信によると、エルダル被告は難民キャンプのトイレで、1.5~5トルコ・リラ(約55~185円)を渡し、子どもたちに性的暴行を加えていたとして有罪になった。

 弁護側は、警察に自白を強要されたとして、エルダル被告の無罪を主張。しかし判事はこの主張を退け、禁錮108年の判決を言い渡した。検察側の求刑は禁錮289年だった。

 事件があった難民キャンプには、約1万800人近くが滞在している。

 裁判でエルダル被告は、他の難民キャンプ関係者らによる犯罪行為を隠蔽(いんぺい)する目的で、自身が「スケープゴート」にされたと主張した。日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)によると、被告は「虐待の罪を犯した大勢の管理職やキャンプ職員の名前を知っているが、私自身の家族が傷つけられないようにするため、名前は明かさない」と話したという。

 難民支援団体は、シリア難民の子どもたちが受け入れ国で性犯罪者の標的となることが非常に多いものの、この問題を議論することは大きなタブーだとして警戒感を示している。(c)AFP/Stuart WILLIAMS