【6月4日 AFP】今年、京都造形芸術大学(Kyoto University of Art and Design)陶芸コースで学士号を取得した96歳の陶芸家、平田繁實(Shigemi Hirata)さんが3日、世界最高齢で大学を卒業した人物としてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定された。メディアが4日、報じた。

 第1次世界大戦(World War I)の連合国とドイツがベルサイユ条約(Treaty of Versailles)を締結した1919年に広島の農家に生まれ、今もかくしゃくとしている平田さんは、大学ではちょっとした有名人だった。見知らぬ学生からも名前を呼んであいさつされるとエネルギーがもらえる、と読売新聞(Yomiuri Shimbun)に語ったことがある。

 年金暮らしをしながら陶芸を始め、11年かけて通信教育部の陶芸コースを修了した平田さんは、記録を打ち立てるようなことは何もしていないと述べながら「100歳まで長生きするのが目標。元気があれば、大学院に行くのも面白いかもしれない。私はとても幸せ。この年で新しいことを学べるのは楽しい」と語った。

 長寿で知られる日本では、元気な高齢者が驚くべき記録を生むことがたびたびある。2015年には105歳になった宮崎秀吉(Hidekichi Miyazaki)さんが、その翌日に行われた記録会の105歳以上のカテゴリーで、100メートルを42.22秒で走り世界記録を達成した。(c)AFP