【6月3日 AFP】15-16NBAファイナル(7回戦制)は2日、カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)で開幕し、昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が104-89でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に先勝した。

 歴代最高となるレギュラーシーズン73勝につながったチームワークと底力をみせつけたウォリアーズでは、控えガードのショーン・リビングストン(Shaun Livingston)が今季最高、プレーオフでは自己最多となる20得点を稼ぎ、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)が16得点、11リバウンド、7アシスト、4スティールを挙げるなど、7選手が二桁得点を記録した。

 ディフェンスでも底力を発揮して相手を圧倒したウォリアーズは、キャバリアーズのシュート成功率をわずか38.1%に抑えた。キャバリアーズは、フィールドゴール(FG)が84本中32本しか入らなかった。

 キャバリアーズのFGは、26得点を決めたカイリー・アービング(Kyrie Irving)が22本中7本、23得点、12リバウンド、9アシストを記録したレブロン・ジェームズ(LeBron James)が21本中9本、17得点、13リバウンドのケビン・ラブ(Kevin Love)が17本中7本、10得点、12リバウンドを記録したトリスタン・トンプソン(Tristan Thompson)が11本中5本を決めるにとどまっている。

 リザーブメンバーの合計得点でも、リビングストンをはじめとするウォリアーズの45得点に対して、キャバリアーズは10得点を奪うのが精いっぱいだった。

 レギュラーシーズン最優秀選手(MVP)に2季連続で選出されたステフェン・カリー(Stephen Curry)と、同選出4回を誇るジェームズの対決に注目が集まる中、ウォリアーズのリザーブ陣が、この大一番で得点を量産した。

 今季の得点王であるカリーが15本中4本のFGで11得点にとどまる一方で、カリーとともに3ポイントシュートの名手であるクレイ・トンプソン(Klay Thompson)も12本中4本のFGで9得点に終わった。

 ジェームズがベンチに下がっている間にリザーブ陣が奮起したウォリアーズは、アンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala)が3ポイントシュートを決めて74-68で第3クオーターを終えると、第4クオーターも開始から連続で8得点を挙げた。

 第3クオーター終盤から最終クオーターにかけて連続15得点を挙げて勝利を引き寄せたウォリアーズは、最大20点差までリードを拡大。対するキャバリアーズも、終盤に食い下がったが届かなかった。

 NBAファイナルは、5日にオークランドで第2戦が行われた後、舞台をクリーブランド(Cleveland)に移して2試合が予定されている。(c)AFP/Jim SLATER