【6月3日 AFP】サッカー国際親善試合が2日、英ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、イングランドは1-0でポルトガルに勝利した。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)本大会を目前にして最後の親善試合に臨んだイングランドは、後半41分にクリス・スモーリング(Chris Smalling)が挙げた決勝点で10人のポルトガルを退け、面目を保った。

 ポルトガルでは、5月28日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)決勝のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦に出場したレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が休養となったが、イングランドのロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督は主力選手を先発起用した。

 しかし、前半35分にブルーノ・アルベス(Bruno Alves)が退場となりポルトガルが1人少なくなったにもかかわらず、9日後に大会初戦のロシア戦を控えるイングランドは、厳しい戦いぶりに終始し、スモーリングの代表初ゴールでなんとか勝利を手にした。

 楽観的なホジソン監督は英ITVに対し、「われわれのプレーが良くなかったことを受け入れる心構えはない。良く見えたし、試合を通じて落ち着いていた。11人のチームとの試合よりも良かったはずだ。ここで選手を批判する用意はない。オーストラリア、トルコ、ポルトガルを相手にしての3勝に不満をみせ始めてしまったら、私は満足を知らない監督になってしまう」とコメントした。

 大会前の親善試合で3連勝とはいえ、イングランドは確信よりも疑問を多く抱えて6日にフランスに旅立つことになる。

 イングランドとの直近6回の対戦では初となる黒星を喫したポルトガルだが、本大会前最後の親善試合となる8日のエストニア戦では、ロナウドが復帰するとみられている。(c)AFP/Tom WILLIAMS