【5月31日 AFP】ポーランド人のアレクサンダー・ドバ(Aleksander Doba)さん(69)が29日、3度目となるカヤックでの大西洋単独横断に向け、米ニューヨーク(New York)を出発した。70歳の誕生日を陸で祝うため、9月のポルトガル到着を目指す。

 マンハッタン(Manhattan)島から旅をスタートさせたドバさんは、すでにカヤックでの大西洋単独横断に2回成功している。

 初回は、2010年10月~2011年2月にかけて、セネガルの首都ダカール(Dakar)からブラジル・アカラウ(Acarau)までの最短ルートの一つを横断。2回目は、2013年10月にポルトガルの首都リスボン(Lisbon)を出発し、荒波や暴風雨に見舞われながらも翌年4月に米フロリダ(Florida)州に到着した。

 ドバさんにとって今回の旅は、「最も困難」なものになると予想されている。全3700マイル(約6000キロ)の旅路では、凍えるような北大西洋(North Atlantic)の暴風雨多発地帯を通過するためだ。

「これは当初からの計画で、私は(大西洋を)ぐるっと回ってみたかった」と述べるドバさん。欧州もしくはアフリカから南米、南米から北米、そしてまた欧州へと戻る計画で「夢はこの計画を最後までやりとげること」だと話した。(c)AFP