【5月31日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に別れを告げるマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督は、30日付の英紙ガーディアン(Guardian)で、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)次期監督の就任を公表したことが、チームのパフォーマンスにマイナスの影響を与えたと語った。

 ペジェグリーニ監督の後任人事について、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を指揮するグアルディオラ氏になると発表した2月1日の時点で、リーグ2位につけていたシティだが、最後の15試合では6勝しかできず4位に終わった。

 今季はイングランド・キャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2015-16)を制し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)では、チームを史上初の4強入りに導いたペジェグリーニ監督だが、グアルディオラ氏の監督就任を公表した決断については、今も後悔しているという。

 ペジェグリーニ監督は、ガーディアン紙に対し「もう一度同じことをするか聞かれたら、それは疑わしい。それを言い訳にしたくないが、発表後は仕事がとても難しかった。それは私にとってではなく、選手にとってだ」と語ると、「あれは私の決断だった。グアルディオラ氏がプレミアに来ると話した後、行き先はシティだ、アーセナル(Arsenal)だ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)だとメディアが騒ぎ立てていたので、私が決断した。彼がここに来ることは全員が知っていたのに、あれはすべての監督に対して公平ではなかった」と話した。

 グアルディオラ氏の就任発表後、シティが3連敗を喫したことを指摘されたペジェグリーニ監督は、「集団にとって最も難しいのは、何かを壊してしまった時だ。あの瞬間、何かが壊れてしまった。つまり、完全なガラスが割れてしまったんだ」と表現した。

 シーズンは終了したものの、契約は6月30日まで残っているため、クラブの練習施設で仕事を続けるペジェグリーニ監督は、当初、イングランド(England)に残りたいとしていたが、ふさわしい仕事のオファーがなければ引退するかもしれないと、ガーディアン紙に語っている。

 シティを率いた3年間で、リーグ優勝1回とキャピタル・ワン・カップ制覇2回を達成した62歳のペジェグリーニ監督は、「本当に興味のある選択肢がなければ、それが見つかるまで立ち止まるだろう」とすると、「止まる必要があるのなら、そうするつもりだ。今のところ、それは12月までかもしれないし、1年もしくは、ずっとかもしれない。もちろん、サッカーが恋しくなるだろう。挑戦することが、私を生かしてくれるのだから」と心境を吐露した。(c)AFP