【5月31日 AFP】脱税疑惑の裁判を控えるサッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、裁判官に対し、署名する契約の内容には目を通したことがないと述べていたことが分かった。30日、スペイン紙エルペリオディコ(El Periodico)が報じた。

 2013年9月の裁判に際し、裁判官に提出された陳述書の中で、メッシは「署名したことは認めるが、内容まで見たことはない。自分が署名したものが何か分からない」と明かしたという。

 メッシと父親のホルヘ・オラシオ(Jorge Horacio Messi)氏は、ベリーズとウルグアイの企業と結んだ肖像権契約に関連し、2007年から2009年にかけて、計416万ユーロ(約5億1000万円)の税金を申告しなかった脱税の罪に問われている。

 エルペリオディコ紙によれば、裁判官はメッシが署名したスポンサー契約をいくつか提示したが、メッシはいずれについても覚えていないと話したという。

「その辺は父が管理しているので。僕は父を信じています。そしてサッカーに集中しているのです。僕は父から指示されたものに署名するだけです」

 検察側は、2人を22月の禁錮刑に処することを求めている。ただし、仮に有罪となったとしても、スペインでは初犯の2年以下の禁錮刑は基本的に執行猶予となるため、メッシや父親が実際に収監される可能性は低い。(c)AFP