【5月30日 AFP】インドネシア海軍は30日、南シナ海(South China Sea)のナトゥナ諸島(Natuna Islands)沖で違法操業していた疑いで27日に中国の漁船を拿捕したと発表した。漁船は沿岸へえい航され、中国人乗組員8人が拘束された。

 これに対し中国政府は同日の30日、この漁船は合法的に操業していたと反論。南シナ海の南西端にあるナトゥナ諸島沖では、以前も衝突したことのある両国間の緊張がいっそう高まっている。

 中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は「中国の漁業関係者らは、該当する海域で通常の操業を行っていた。この件についてインドネシアに対し、厳しく抗議した」と述べた。

 しかしインドネシア海軍の司令官は、漁船内から見つかった漁具から、この船が違法操業を行っていた『疑いは濃厚』だ」と語った。(c)AFP