【5月30日 AFP】ペルー大統領選の決選投票を来月初めに控えた29日、アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の長女ケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏(40)と、首相経験者で中道右派のペドロ・パブロ・クチンスキ(Pedro Pablo Kuczynski)氏(77)の両候補による最終討論会が行われた。

 6月5日に行われる決選投票は、世界銀行(World Bank)など金融機関・企業の幹部を歴任し、自らの政党「変化のためのペルー国民(Peruanos por Kambio)」を立ち上げて出馬した首相経験者でエコノミストのクチンスキ氏と、中道右派の政党「フエルサ・ポプラル(Fuerza Popular)」から出馬した右派ポピュリストのフジモリ氏の間で戦われる。

 29日に発表された世論調査会社イプソス(Ipsos)による調査では、支持率46%のフジモリ氏が、40.6%のクチンスキ氏をリードしている。

 フジモリ氏が当選した場合、親子2代での就任となり、またペルー初の女性大統領が誕生する。

 フジモリ氏の父親のアルベルト・フジモリ元大統領は1990~2000年の在任期間中、軍特殊部隊に民間人殺害を命じた罪などで有罪判決を受け、現在も服役している。(c)AFP