【5月30日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ディーン・アンド・デルーカ招待(DEAN & DELUCA Invitational 2016)は29日、テキサス(Texas)州フォートワース(Fort Worth)のコロニアルCC(Colonial CC)で最終日が行われ、ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)がマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2016)での惜敗から立ち直り、地元大会で優勝を飾った。

 世界ランク2位の22歳は、最終日にスコアを5つ伸ばすと、2位のハリス・イングリッシュ(Harris English、米国)に3打差をつけて、文句なしの復活を見せつけた。

 マスターズで、3日目まで首位を守っていたスピースだが、連覇がすぐそこに見えてきたバックナインでまさかのミスを重ね、ダニー・ウィレット(Danny Willett、イングランド)にグリーンジャケットを譲った。

「マスターズでのことを乗り越えるのは難しいと分かっていた」と口を開いたスピースは、「あの大会の後は、優勝決定戦が高い障壁に見えた」と苦しみを語っている。

 マスターズでの悲劇の後、スピースはザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship 2016)で予選落ち、AT&Tバイロンネルソン(AT&T Byron Nelson 2016)では、2位からスタートした最終日に失速してしまった。

 しかしこの日、スピースは16番で約6.2メートルのバーディーパットを沈め、拳を宙に振り上げて気持ちを高めると、17番では2打目をラフに打ち込みながら、3打目で13メートルの距離からチップインバーディーを奪った。

 ここで破顔一笑したスピースは、最終18番でも10メートル超のバーディーパットを成功させ、再び腕を振り上げて優勝に歓喜した。(c)AFP