【5月30日 AFP】ジロ・デ・イタリア2016(Giro d'Italia 2016)は29日、最終第21ステージ(クオーネからトリノ、163キロメートル)が行われ、アスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が2度目の総合優勝を飾った。

 最終ステージでは、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のジャコモ・ニッツォロ(Giacomo Nizzolo、イタリア)がトップでフィニッシュラインを通過したものの、他選手の進路を妨害したとして降格処分が下され、チーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のニキアス・アルント(Nikias Arndt、ドイツ)が、繰り上げ優勝となった。

 チームメートと肩を組み、ピンクのバイクで最終ステージを走り抜け、3年ぶり2度目のジロ制覇を果たしたニバリは、「チームメートとこんな風にトリノ(Turin)の街を走れるのは、最高の気分だ。言葉にできない」と喜びを表現した。

「(総合首位を奪取した)昨日は最高の日だった。今日は家族や友人、ファンの皆さんと喜びを分かち合いたい」

「少し休んで、ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)と(リオデジャネイロ)五輪のことを考えなきゃ」

 ニバリと52秒差の2位には、オリカ・グリーンエッジ(Orica GreenEDGE)のエステバン・チャベス(Esteban Chaves、コロンビア)、1分17秒差の3位には、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が入賞した。

 4位に入ったチーム・ロットNL・ユンボ(Team LottoNL-Jumbo)のステーフェン・クラウスヴァイク(Steven Kruijswijk、オランダ)にとっては、忘れられない大会となっただろう。

 27日の第19ステージまで、ニバリと4分43秒差の総合首位に立っていたクラウスヴァイクだが、路肩の雪に衝突して落車するアクシデントに見舞われ、二度とピンクジャージー(マリア・ローザ)を取り戻すことはなかった。(c)AFP