【5月30日 AFP】16F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2016)は29日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が今季初勝利を挙げた。

 レース途中で路面状況が変わる天候の中、ハミルトンはレッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)のピットストップでのミスを逃さず突いて逆転し、今季初勝利を挙げた。ハミルトンの勝利は、3度目の総合優勝を決めた2015年10月の米国GP(United States Grand Prix 2015)以来、約半年ぶりとなった。

 ハミルトンはこれでGP通算44勝目。モナコGPでの勝利は2008年以来2回目となり、そのときもハミルトンは、3位からスタートしてウエットコンディションのレースを制していた。

 この勝利で、ハミルトンは総合争いでも首位との差を詰めることに成功した。トップに立つニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が今回は表彰台を逃したため、両者の差は1レースで逆転できる24ポイントに縮まっている。

 一方、自身初となるポールポジションからスタートし、首位を守っていたリカルドだが、32周目に迎えたピットストップでチームが交換するタイヤを用意しておらず、最後はハミルトンから7秒2遅れの2位に終わった。

 リカルドは怒りをこらえきれない様子で、「レースの話すらしたくない。これで2週連続だ。また台無しにされた。最悪だよ。こたえる」と話した。

 3位には、フォースインディア(Force India)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を抑えて入った。

 また、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)からはフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が5位に入り、マクラーレンのF1デビューからちょうど50周年の記念のレースで健闘を見せた。(c)AFP/Tim COLLINGS