【5月30日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2016)は29日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)は4-6、2-6、6-4、2-6で第9シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に敗れ、2年連続のベスト8進出はならなかった。

 他の上位シードでは、第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が、共に準々決勝に駒を進めた。

 ガスケは、第1セットの中盤まで2-4と錦織にリードされていたが、試合が雨で約1時間中断すると、ここから一気に流れを引き寄せた。試合が再開してから、10ゲーム中9ゲームを手にする快進撃を見せたガスケは、第3セットで錦織に巻き返されたものの、これ以上の反撃は許さなかった。全仏オープンでは、1983年のヤニック・ノア(Yannick Noah)を最後に、地元男子の優勝はない。

 ガスケは試合後、「立ち上がりは良くなかったが、観客の声援に後押しされた。錦織があの雰囲気の中でプレーするのは、簡単ではなかったと思う」と話している。

「(雨天中断後)試合が再開すると、錦織の調子が落ちていた。それが、自分のゲームをして、自分のショットを打とうという自信になった」

 ガスケは準々決勝で、全仏での2敗を含め、これまで3勝7敗のマレーと対戦する。

 4回戦でジョン・イズナー(John Isner、米国)にストレート勝ちしたマレーは、2011年以降に出場した四大大会(グランドスラム)21大会で、20度目となるベスト8進出を決めている。

 一方、前回覇者のワウリンカは7-6、6-7、6-3、6-2でヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)を破り、アルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)との準々決勝に駒を進めた。

 同じく左打ちのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がまさかの棄権で大会を後にする中、ラモス・ビノラスは、第8シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を破る番狂わせを演じ、赤土の王者の代わりにスペイン国旗を背負って8強入りを果たした。(c)AFP/Dave JAMES