【5月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の新監督にジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏の就任が確実となり、覇権奪還を目指すユナイテッドは、今夏の移籍市場で大金を投じるものとみられている。

 ユナイテッドと代理人による交渉が長引いているものの、モウリーニョ氏には新シーズンに向けた戦力補強の資金として、2億ポンド(約323億円)から3億ポンド(約484億円)を与えられると予想されている。

 ユナイテッド側は報道について正式なコメントを発表していないが、デビッド・モイーズ(David Moyes)氏、ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)氏の下で不本意な3シーズンを過ごしたユナイテッドは、一刻も早くプレミアのトップ4と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の舞台に復帰したいと考えている。

 イングランドやイタリア、フランスの報道が正しければ、モウリーニョ氏は現在のチームの半分近くを入れ替える可能性がある。英タブロイド紙サン(The Sun)は、モウリーニョ氏はチェルシー(Chelsea)で指導したブラジル代表ウィリアン(Willian Borges da Silva)の獲得を望んでおり、ユナイテッドは同選手の獲得に6000万ポンド(約97億円)を用意していると伝えている。

 そのほかの報道では、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を退団したスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)がユナイテッドに加入するとしており、ガーディアン(Guardian)紙は34歳のイブラヒモビッチが年俸1500万ポンド(約24億円)を求めていると報じた。

 そして複数の報道によると、ユナイテッドはイタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)でリーグ得点王に輝いたアルゼンチン代表ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)の獲得に動いているとしている。

 イタリアのスカイ・スポーツ(Sky Sports)は、モウリーニョ氏がASローマ(AS Roma)に所属する24歳のDFコスタス・マノラス(Kostas Manolas)の獲得を望んでおり、その移籍金は3950万ポンド(約64億円)になると伝えている。