【5月25日 AFP】欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)に臨むフランス代表に選出されていたラファエル・バラン(Raphael Varane)が、けがのため大会を欠場することが決まった。代役にアディル・ラミ(Adil Rami)を招集することと併せて、フランスサッカー連盟(FFF)が24日に発表した。

 バランは代表で29試合に出場している主力CBの一人。ところが所属するレアル・マドリード(Real Madrid)は22日、バランが左太ももを痛めて重傷と発表。チームドクターは、最大3週間の離脱になるとの診断を下していた。

 以来、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)代表監督は最悪の事態を恐れてきたが、この日、その不安は現実のものとなってしまった。

 FFFは声明で、「診察とMRI検査を行った結果、レアル・マドリードの医療スタッフによる当初の診断が正しいこと、すなわち左脚の大腿(だいたい)二頭筋にグレード2の裂傷を負ったことが判明した」と発表した。

「登録の締め切りに対して、離脱期間が長すぎることを考慮し、ディディエ・デシャン監督は、ラファエル・バランを欧州選手権2016に向けたメンバーから外す決断をした」

「これを受けて監督は、アディル・ラミを23人のメンバーに加えることを決断した」

 フランス代表ではすでに、ママドゥ・サコ(Mamadou Sakho)が薬物違反による暫定的な出場停止処分を受けているため大会には出られず、主力DFのさらなる離脱は、デシャン監督にとって大きな痛手となる。エースのカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)も、同僚に対する脅迫を行ったとしてメンバーから漏れている。(c)AFP/Keyvan NARAGHI