【5月25日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2016)の女子シングルス1回戦に出場した元女王のフランチェスカ・スキアボーネ(Francesca Schiavone、イタリア)が、自分でも知らない間に引退することになっているというハプニングに見舞われた。

 2010年の全仏オープン(French Open 2010)覇者で、その翌年にも準優勝を飾っている35歳のスキアボーネについて、大会主催者は、彼女が引退をすると発表していた。

 そのためか、この日のクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)との1回戦に、スキアボーネが2-6、4-6で敗れると、スタンドからはスタンディングオベーションが起こった。

 ところが、この引退の知らせは本人にとっても寝耳に水だったようで、スキアボーネは試合後に「ローラン・ギャロス(Roland Garros)は私の引退を発表しましたが、私はまだ引退しません」と話した。

「ですから皆さん、席を立って仕事へ戻ってください。私は何も言っていません。やめたくなったら自分で発表します」

 コート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)で起こったスタンディングオベーションは、どうやらフライングだったようだ。(c)AFP