【5月25日 AFP】ロシア五輪委員会(ROC)は24日、2008年北京五輪に出場した選手から当時採取された検体を使ったドーピング再検査の結果、3競技14選手で陽性の結果が出たとの通知を、国際オリンピック委員会(IOC)から受け取ったと発表した。

 IOCは先週、北京五輪で採取されていた検体について新たに検査したところ、12か国・地域の31選手が陽性だったと発表していた。

 ROCは規定により、2つ目の比較用検体の検査を行うまでは、陽性となった選手の名前は明かさないとしているが、露スポーツ専門チャンネルのマッチTV(Match TV)は、14選手の名前を公表。うち10人がメダリストで、陸上女子4×100メートルリレーで金メダルを獲得したユリア・チェルモシャンスカヤ(Yulia Chermoshanskaya)選手や銀メダリスト4人が含まれている。

 さらに、同じく陸上の女子走り高跳びで銅メダルを獲得したアンナ・チチェロワ(Anna Chicherova)選手の名前も挙がっている。ロシアが今夏のリオデジャネイロ五輪に出場する場合、チチェロワ選手も出場するものとみられている。AFPはチチェロワ選手にコメントを求めたが、応答はなかった。

 一方、ロシア陸上競技連盟(ARAF)は24日の声明で、過去にドーピング違反が見つかった選手については全員、リオ五輪への出場を禁止すると発表した。(c)AFP