【5月24日 AFP】交流サイト(SNS)大手の米フェイスブック(Facebook)は、ビキニ姿の太った女性を取り上げた広告を「好ましくない」画像として掲載禁止にした処分を撤回し、謝罪した。

 フェイスブックの広告チームは、この画像が同社の広告ガイドラインにある「健康とフィットネスの指針」にそぐわず、「体もしくは体の一部を好ましくない方法で描写している」として掲載を阻んだ。

 この広告は、豪メルボルン(Melbourne)でフェミニズムと肥満をテーマに、太った体に肯定的なイメージを持とうとする女性のために開かれるイベントの宣伝だった。主催者のジェサミー・グリーソン(Jessamy Gleeson)さんは、「フェイスブックは私たちのイベントが、体型について前向きに語ろうとしていた(これはあらゆる形、サイズに言えることだが、私たちの場合は特に太った体について)点を無視した」と非難している。

 グリーソンさんは、フェイスブック側に「サイズが大きく、太っていると自分で言っている女性が自信を持つことができるという認識がなさそう」であることに驚いたと言う。そしてイベントのフォロワーに対し「ある種の体型が、他の体型よりも『好ましい』と語ろうとする人々に怒りをぶつけよう」と呼び掛けた。

 グリーソンさんによれば、フェイスブックから送られてきた謝罪コメントには「わが社では毎週何百万もの広告を審査しており、時にわが社のポリシーに違反していない画像を誤って不可とすることもある」という説明が添えられていたと言う。(c)AFP