【5月23日 AFP】21日に起きたインドネシア西部スマトラ(Sumatra)島のシナブン山(Mount Sinabung)の大規模噴火では、山麓の複数の村や田畑が火砕流にのみ込まれた。被災地では23日も不明者の捜索が続いている。これまでに7人が死亡したほか、2人が重度のやけどを負い重体となっている。

 目撃者の話によると、火山ガスや火山砕屑物がシナブン山の斜面を勢いよく流れ下り、パニック状態で畑から逃げる人々をのみ込んだという。火砕流の熱は最高で700度に達していたとみられ、家屋や家畜を焼き尽くした。

 地元の軍関係者によれば、噴火は非常に激しく、12キロ離れた町や村でも降灰が確認されたという。(c)AFP