【5月23日 AFP】独紙ビルト日曜版(Bild am Sonntag)は22日、欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と同じく、排ガス規制を不正に迂回する違法ソフトウエアを使用していた疑いが持たれていると報じた。

 同紙によると、ドイツ連邦自動車局(KBA)は欧州委員会(European Commission)とイタリア当局に対し送付した報告書で、この疑いを通達した。

 ドイツ当局は、VW社が昨年、排ガス試験での不正を可能にする「ディフィート・デバイス(無効化装置)」と呼ばれるソフトを自社製エンジンに搭載していたと認めたことを受け、大規模な排ガス調査を開始していた。

 独紙ビルト日曜版によると、KBAがフィアット車の試験を実施したところ、排気制御システムが22分後、つまり標準試験の終了2分後に停止した。これにより、危険な汚染物質である窒素酸化物(NOx)が、「許容レベルの10倍以上」大気中に放出されたという。

 KBAは報告書で、ディフィート・デバイスが使用されていた「十分な証拠がある」と結論付けたとされる。フィアット・クライスラーは同紙の取材に対し、コメントを拒否したという。

 フィアット・クライスラーは18日、自社製車両の排ガス問題についてドイツ当局と協議する予定だったが、同問題についてはイタリア当局との協議にしか応じないとして、協議を一方的に中止。ドイツ当局はこれを受け、同社の「非協力的な態度」を批判していた。(c)AFP