【5月22日 AFP】メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)から50キロ離れたプエブラデサラゴサ(Puebla de Zaragoza)で21日未明、空に閃光(せんこう)が走り、続いて雷鳴のようなごう音が鳴り響いた。驚いて目を覚ました住民の間では、近郊にある活火山のポポカテペトル(Popocatepetl)山が突然噴火したのではないかとの不安が高まった。

 しかし当局者はポポカテペトル山の活動は確認されておらず、地震も観測されていないと明言。地元天文学会はツイッター(Twitter)で、光とごう音は隕石(いんせき)によって発生した可能性が高いとの見方を示した。隕石は大気圏で燃えつきたとみられ、何も影響はなかったという。

 ある住民は「恐かった。火山(の噴火)だと思ったが違った」と語り、「空が数秒間光って真昼のように明るくなり、それからごう音がとどろいた」と振り返った。

 別の住民は「(音は)非常に強烈で、窓が震えるぐらいだった。地震だと思ったが、実際はそうではなかった。爆発のような音がして本当に怖かった」と述べた。(c)AFP