【5月22日 AFP】15-16NBAは21日、プレーオフのイースタンカンファレンス決勝(7回戦制)が行われ、トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)が99-84でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に勝利し、シリーズ初白星を挙げた。

 キャブスはこの試合までプレーオフ10連勝を続けていたが、ラプターズはデマー・デローザン(DeMar DeRozan)が32得点、ビスマック・ビヨンボ(Bismack Biyombo)が26リバウンドの活躍を見せ、それに歯止めをかけた。

 ラプターズはこれで対戦成績を1勝2敗としている。第4戦は23日に行われ、シリーズを制したチームは、NBAファイナルでゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)対オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)の勝者と対戦する。

 ここまでキャブスに2連敗を喫していたラプターズだったが、この試合ではキャブスがスイープ(4戦全勝)で一蹴してきた相手とは違うというところをみせた。デローザンは「攻めの姿勢だよ。僕らには勝利が必要だった。勝たなければならなかった。こういうプレーができれば良いことが起きる」と語っている。

 ラプターズではカイル・ローリー(Kyle Lowry)が20得点を挙げ、コーリー・ジョセフ(Cory Joseph)はベンチスタートから14得点を記録し、キャブスのカイリー・アービング(Kyrie Irving)に対するしつこいディフェンスで勝利に貢献した。

 ラプターズはまた、リバウンドの合計で54-40とキャブスを圧倒。インサイドを支配したコンゴ出身のビヨンボは、プレーオフのリバウンド数で球団記録を樹立し、さらに4ブロック7得点を記録している。

 一方、キャブスはロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)が記録したプレーオフ最長の11連勝にあと一歩まで迫っていたが、届かなかった。フィールドゴール(FG)成功率は79本中28本でわずか35.4パーセント、3ポイントも41本中14本成功に終わった。

 アービングは19本中わずか3本のFG成功で13得点にとどまり、ケビン・ラブ(Kevin Love)は9本中成功はわずか1本で、試合を通じて3得点しか挙げられなかった。

 ホームで大勝した2試合では、キャブスの大きな得点源となっていた2人だが、この試合ではラプターズの守備に封じ込められた。レブロン・ジェームズ(LeBron James)はチーム最多の24得点、J・R・スミス(J.R. Smith)は22得点を挙げている。(c)AFP