【5月22日 AFP】男子テニス、ジュネーブ・オープン(Geneva Open 2016)は21日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は6-4、7-6で第3シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を下し、地元ジュネーブ(Geneva)で初優勝を飾った。

 全仏オープンテニス(French Open 2016)開幕を翌日に控える中、ワウリンカは今季初となるクレーコートでのタイトルを手にし、今年3勝目を挙げている。

 世界ランク4位のワウリンカは、第3ゲームでブレークを奪い第1セットを先取。第2セットはチリッチの巻き返しに遭いゲームカウント1-4とされたものの、ワウリンカは第9ゲームでブレークバックしてこのセットをタイブレークに持ち込んだ。

 そのタイブレークでチリッチが5度のセットポイントをふいにすると、逆にワウリンカは2度目のマッチポイントをものにして勝利を手にした。

 ワウリンカは「スイスでタイトルを獲得する夢がかなった。ここジュネーブでの2年目の大会でそれができたのは、特別なことだ。ファンは素晴らしかった。たくさん声を上げてくれた」とコメントした。

「マリンは素晴らしい選手。終盤に向かうにつれ、セットポイントが来るとプレッシャーを強めてきた。試合を終わらせることができて良かった」

 一方、2014年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)を制しているチリッチは、右膝の負傷もあって3月以来の大会出場となり、クレーコート大会は今季初だった。

 チリッチは「自分としては素晴らしい1週間だった。準優勝は思ってもみなかったから。ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)に向けて気合が入った」と語っている。(c)AFP