【5月21日 AFP】米フロリダ(Florida)州の湿地で外来種のナイルワニが発見された。同州では最近、危険な外来種が相次いで見つかっている。

 大型のビルマニシキヘビやナイルオオトカゲ、マダガスカルヤモリなど、あらゆる違法外来種の爬虫(はちゅう)類にとって、フロリダの高温多湿の気候は理想的な生息環境だ。こうした外来種の大半は、個人が持ち込んで放したとみられている。

 フロリダ大学(University of Florida)の専門家らはこれまでに2~3匹のナイルワニを発見しているが、在来種と異なり、ナイルワニは人を捕食することもある。

 専門誌「Herpetological Conservation and Biology(爬虫類の保護と生態)」に発表された論文によると、この十年で多くのナイルワニが「動物園展示とペット取引の目的で南アフリカやマダガスカルから輸入されている」という。

 最大で体長6メートルまで成長するナイルワニは、同誌の爬虫類学者らによると、エビや魚、昆虫、鳥の他、人を含む哺乳類を捕食することが知られている。(c)AFP