【5月21日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は20日、米国およびカリブ海にある米自治領プエルトリコに住む妊婦計279人がジカウイルスに感染している可能性があるとして、経過観察を行っていることを明らかにした。

 CDCによれば、このうち157人は全米50州と首都ワシントン(Washington DC)在住、残る122人はプエルトリコに住んでおり、全員に「臨床検査の結果、ジカウイルスに感染している可能性を示す値」が出たという。

 ジカウイルスへの感染が確認された妊婦は、今月11日にCDCが報告した110人から劇的に増加したようにみえるが、当局は報告制度の改定があったため同列では比較できないと述べている。

 専門家らは、頭部と脳が異常に小さい「小頭症」の新生児が急増している原因として、蚊が媒介するジカウイルスへの妊婦の感染を指摘している。(c)AFP