【5月20日 AFP】英スコットランド(Scotland)の名門ゴルフコース、ミュアフィールド(Muirfield)が19日、全英オープン(The Open Championship)の開催地の地位を失った。これは同日の会員投票で今後も女性会員を認めないという決定が下されたためで、非難の声が上がっている。

 女性会員を認めるべきとの決議は、賛成387票(64パーセント)、反対219票(36パーセント)で規約の改正に必要な3分の2の票を獲得できず否決された。

 全英オープンを主催するロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)はこの決定に即座に反応し、ミュアフィールドは4大メジャーで最も長い歴史を持つ全英オープンの開催地に選ばれることはないとしている。

 R&Aのマーティン・スランバーズ(Martin Slumbers)氏は声明で、「全英オープンは世界最大のスポーツイベントの一つであり、今後は女性会員を認めない場所では開催しない」と発表している。

 スコットランドのニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)自治政府首相は、ミュアフィールドの決定について「擁護する余地はない」とコメントし、過去二度全英を制しているパドレイグ・ハリントン(Padraig Harrington、アイルランド)らトップ選手からも非難の声が寄せられている。

 ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エディンバラ・ゴルファーズ(HCEG、ミュアフィールドを専用コースとするゴルフクラブ)の会員には、決議に賛成するよう公開書簡が送られていたが、会員の郵便投票で3分の2の票を得ることはできず、R&Aは全英オープンのローテーション10コースからミュアフィールドを外す決定を下した。(c)AFP/Tom WILLIAMS