【5月20日 AFP】2014年4月にナイジェリア北東部チボク(Chibok)地区の学校でイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)が200人以上の女子生徒を拉致した事件で、同国軍は19日、2人目の被害生徒を保護したと発表した。

 軍当局によると、同日午前11時(日本時間午後7時)ごろ、北東部ボルノ(Borno)州ダンボア(Damboa)地区で軍と自警団が実施した合同作戦で、女性と子ども97人を救出。そのうちの一人が、チボクでボコ・ハラムに拉致された女子生徒のセラ・ルカ(Serah Luka)さんであることが確認された。

 キリスト教の牧師の娘とみられるルカさんは、隣接するアダマワ(Adamawa)州のマダガリ(Madagali)出身で、入学からわずか2か月で拉致事件にあったと話しているという。

 事件では、276人の女子生徒が拉致され、うち57人が直後に脱出に成功。残る219人は2年以上にわたり行方不明となっていたが、今月17日、ボルノ州のサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)でアミナ・アリ(Amina Ali)さんがパトロール中だった自警団や兵士によって保護され、事件後初めて救出された被害生徒となった。(c)AFP