【5月19日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)で、セビージャFC(Sevilla FC)が大会史上初の3連覇を達成する中、28日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)決勝も、レアル・マドリード(Real Madrid)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)によるスペイン勢対決が予定されている。

 欧州2大カップ戦のタイトルは、3年連続でスペイン勢の手に渡ることが決まった。今季のスペインチームは、ヨーロッパリーグ準決勝でビジャレアル(Villarreal CF)がリバプール(Liverpool FC)に敗れるまで、欧州カップ戦の決勝トーナメントで他国勢を寄せ付けなかった。

 AFPは、スペインサッカーが欧州を席巻する5つの理由を分析した。

1. トップ2チームが上げたハードル

 FCバルセロナ(FC Barcelona)とレアルの圧倒的な強さが、最も理解しやすい例だ。世界で最も豊かな2クラブは、トップ選手の獲得に巨額の資金をつぎ込んでいる。

 しかし、これがリーグの底上げにつながっている。スペイン1部リーグの他クラブは、世界屈指の強豪クラブと、シーズンで少なくとも4回は対戦することができるためだ。スペインでプレーする多くの選手にとっては、イタリア、ドイツ、イングランドの最強チームとアウェーで対戦するより、カンプ・ノウ(Camp Nou)とサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)への遠征の方が、よっぽど緊張する瞬間なのだ。

 また、バルサやレアルのアカデミーから昇格できなかった選手の多くが、名を上げるために他のスペインクラブでプレーしていることも大きい。