【5月18日 AFP】太平洋を5日間にわたって漂流していたキリバス国籍の漁師2人が18日、捜索開始からわずか6分後に発見された。ニュージーランドの当局者が明らかにした。

 ニュージーランド空軍機「オライオン(Orion)」は、ナウル(Nauru)島から480キロの沖合で、13日に漁に出たまま島へ戻れなくなっていた男性2人を発見した。捜索活動の調整役を務めたマイク・ロバーツ(Mike Roberts)氏は、「ファンタスティック」な結果だったと評し、「これほど迅速に成功した捜索を他に思い出せない」と語った。

 同氏によると、ニュージーランド救難調整センター(Rescue Coordination Centre New Zealand)が4万3000平方キロメートルにわたる海域から、2人が遭難している可能性が最も高いエリアを絞り、捜索に当たったという。

「捜索エリアは完璧に正しく、捜索機は正しい方向からそのエリアに向かった。幸運だった部分もあるが、オライオン機の乗員はすばらしい仕事をした」と、ロバーツ氏は述べた。

 2人には食料と水および無線機が入った非常用キットが航空機から投げ落とされ、キリバスから救助艇が出動した。2人は全長4.5メートルのボートに乗っており、健康状態は良好な様子だったという。(c)AFP