【5月17日 AFP】来季からイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を指揮することが決まっているサッカーイタリア代表のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が、5年前の試合で八百長を認識しながら報告を怠ったとされる疑惑で、16日に無罪が言い渡された。コンテ氏は、これで「悪夢」が終わったと歓迎した。

 コンテ氏は、伊クレモナ(Cremona)の裁判所で無罪判決が下された後、フェイスブック(Facebook)に声明を掲載し、「4年前、午前5時に自宅の家宅捜索を受けたのが、永遠に続くかに思えた悪夢の始まりだった。本日ついに、この恐ろしい物語が終わった」と安堵(あんど)をみせている。

 検察側は、コンテ氏に禁錮6月と罰金8000ユーロ(約98万円)を求刑し、問題の試合が行われたイタリア・セリエBのシエナ(AC Siena)時代に、コンテ氏のアシスタントコーチを務めていたアンジェロ・アレッシオ(Angelo Alessio)氏にも、同様の制裁を求めていた。

 しかし裁判所は「関与は認められない」として、コンテ氏に無罪を言い渡した。46歳のコンテ氏は、今夏の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で指揮を執った後、チェルシーを引き継ぐことができる。

 シエナを率いていた2011年5月、UCアルビーノレッフェ(UC Albinoleffe)戦で八百長が行われていることを知りながら報告しなかったとして、罪に問われていたコンテ氏は、この問題で2012年に4か月の資格停止処分を受けている。(c)AFP/Justin DAVIS