【5月14日 AFP】米大統領選の共和党候補指名が確実になったドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は13日、同氏が過去に繰り返し自ら自身の広報担当者を装っていたとする米紙の報道を否定した。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、当時トランプ氏の女性問題を取材していた米娯楽誌ピープル(People)の記者とジョン・ミラー(John Miller)と名乗る男性との電話の会話を録音した1991年の音声を入手。複数の記者やトランプ氏側近らの話から、ジョン・ミラーの声は実際、トランプ氏のものだと報じた。記者たちは、ニューヨーク(New York)マンハッタン(Manhattan)にあるトランプ氏のオフィスから「ジョン・ミラー」や「ジョン・バロン(John Barron)」と名乗る男からよく電話があったと話しているという。

 だがトランプ氏は、自ら自身の広報役を演じていたとの疑惑を真っ向から否定した。

 米テレビNBCの報道番組「トゥデイ(Today)」に対しトランプ氏は、番組の中で録音の一部を聴かされ「何も知らない。そんな話は初めて聞いたし、まったく私の声には聞こえない」と述べ、「私の声をまねようとする人たちが大勢いるんだ。わかるだろう。これも、そういういかさまの一つだろう。私の声らしくない」と語った。

「ジョン・ミラー」は電話音声のなかでトランプ氏を褒めたたえ、「彼はいいやつだ。誰も傷つけたりしない」「奥さんを大切に扱うし、(当時、不倫関係にあったとされる)マーラ(・メイプルズ、Marla Maples)にも優しい」などと話している。(c)AFP