【5月13日 AFP】レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)は13日、同組織軍事部門の司令官ムスタファ・バドレディン(Mustafa Badreddine)被告がシリアで死亡したと発表した。

 バドレディン被告は、2005年にレバノンのラフィク・ハリリ(Rafiq Hariri)元首相が自動車爆弾で暗殺された事件で起訴されたヒズボラのメンバー5人のうちの一人。

 ヒズボラは同組織系のテレビ局アルマナル(Al-Manar)を通じて「数か月前、彼は『シリアから戻ることはない。戻るとすれば殉教者としてか、勝利の旗を掲げながらとなる』と語った。彼とは軍最高司令官ムスタファ・バドレディンのことだ。そして彼は今日、殉教者として帰還した」と伝えた。

 これとは別にヒズボラは、ダマスカス(Damascus)国際空港近くでヒズボラの施設を狙った大規模な爆発によりバドレディン被告が死亡したとの情報を受け取ったとの声明を発表している。

 シリア内戦でヒズボラはイランとともにバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側について戦闘に参加しており、地上戦において3者は事実上同盟関係にある。(c)AFP