【5月6日 AFP】バドミントン、女子シングルスの世界ランキングで王座から陥落したばかりのラチャノック・インタノン(Ratchanok Intanon、タイ)は、5日、今夏のリオデジャネイロ五輪でメダルを獲得する自信を「100%」と表現した。

 先月、バドミントンのスーパーシリーズで3大会連続の優勝を飾り、世界ランク1位に上り詰めたインタノンだが、続くアジア選手権(Badminton Asia Championships)で早期敗退し、スペインのキャロリーナ・マリン(Carolina Marin)に女王の座を奪われた。

 インタノンとマリンの2選手は、リオ五輪の女子シングルスで奥原希望(Nozomi Okuhara)のライバルになるとみられる。

 タイの首都バンコク(Bangkok)郊外のコートで練習するインタノンは、AFPの取材に応じ「メダル獲得については100%の自信があります」と宣言した。

「世界中が見守ることになるでしょう。メダルを取りたいです、色は関係ありません」

 インタノンは、4年前のロンドン五輪で準々決勝に進出したものの、タイ勢初のメダル獲得を逃した経験がある。

 それでも翌年、インタノンは大会史上最年少で世界選手権を制する快挙を成し遂げた。

 コーチは、インタノンを「恐れ知らずの」選手と表現すると、常に目標を設定し、それを着実に達成する姿を見て、五輪での成功を確信しているという。

「彼女に足りないのは、五輪のメダルだけです」

 一度はインタノンに女王の称号を奪われたマリンだが、先日の欧州選手権で見事に優勝を飾り、世界1位の座を取り返した。

 トップ10でプレーする唯一の欧州出身選手であるマリンは、アジア人が席巻するバドミントン界で、うまくプレッシャーを対処できるようになったと話している。

 欧州選手権の開幕前にAFPの取材に応じたマリンは、「プレッシャーは、自分がコントロールの仕方を知っているかどうかで変わる。アジア人が強いのは明白で、アジア出身の選手がバドミントンを席巻している」と語った。

「欧州選手権でのプレッシャーとは質が違う。今の私は優勝候補ではあるけど、アジア人選手と対戦するときのプレッシャーは、また別物なの」

(c)AFP