【5月6日 AFP】カナダ西部アルバータ(Alberta)州で発生した大規模な山火事で、州当局は5日、避難を余儀なくされたフォートマクマレー(Fort McMurray)の住民約10万人について帰宅は当面望めないとの見通しを示した。

 一方、レイチェル・ノトリー(Rachel Notley)州首相によると、フォートマクマレー北部に逃れた後、身動きが取れなくなる恐れがあった住民約4000人が同日、空路で同州のエドモントン(Edmonton)とカルガリー(Calgary)に輸送された。残る約8000人についても、同日中に安全な場所に空路で移動させたい考えだ。

 ノトリー州首相は被害が甚大だとし、住民の帰宅時期がいつになるかを予想するのは無理だと述べた。当局が中期的な観点から、避難民の宿泊場所や子どもが他都市で通学できるようにする手段を確保する必要性にも言及した。(c)AFP