【5月4日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)で決勝進出を果たしたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が3日、チームにはトロフィーを掲げる力があると主張した。

 準決勝でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦したアトレティコは、第2戦で1-2の敗戦を喫しながらもアウェーゴールで上回り、3シーズンで2度目となる決勝に駒を進めた。28日にイタリア・ミラノ(Milan)で行われる決勝では、レアル・マドリード(Real Madrid)対マンチェスター・シティ(Manchester City)の勝者と対戦する。

 バイエルンとの第2戦では後半にPKを失敗してしまったトーレスだが、2012年にチェルシー(Chelsea)でチャンピオンズリーグ制覇を経験しており、「この大会で優勝したい」と語っている。

「僕らには歴史をつくるチャンスがある。対戦相手は関係ない。僕らはオランダとスペイン、そしてドイツのチャンピオン(PSVアイントホー フェン(PSV Eindhoven)、FCバルセロナ(FC Barcelona)、バイエルン)を相手に勝ち上がってきた」

「すごく激しい試合だったし、チームを心から誇りに思う。僕らは間違いなく決勝進出にふさわしいチームだし、夢に近づくことができた」

「バイエルンのようなチームを相手に理想的なサッカーを披露するのは難しい。僕らはたくさんチャンスを作られ、たくさん攻め込まれた」

「後半はやり方を変えた。高い位置からプレスをかけて、速攻を仕掛けてゴールを奪った。一番大事なのは、決勝に進出できたことだ」

 突破の決め手となる貴重なアウェーゴールを奪ったアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)は、「みんな喜んでいるよ」とコメントした。

「本当に難しく、厳しい試合だった。相手は偉大なチームで、僕らは守りながら得点を狙わなければならなかった。今日はそれができた。相手の方が良かったけれど、僕らはアウェーゴールを奪い、それが大きな意味を持った」

 残り2節となったリーグ戦でも、首位FCバルセロナと勝ち点で並ぶ2位につけているアトレティコは、これから気の抜けない数週間を送ることになる。グリーズマンは「これからもしっかり地に足をつけて、まずは決勝の前に、リーガのことを考えなくてはならない」と語った。(c)AFP