【5月3日 AFP】シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で3日、政府軍が掌握している地区にある病院を反体制派が砲撃し、女性3人が死亡、17人が負傷した。国営メディアが報じた。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、ロケット弾を受けたのはムハファザ(Muhafaza)地区にある病院。また、反体制派が政府軍の掌握下にある別の地区に対して発射したロケット弾でも11人が死亡したと伝えている。

 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、政府軍が制圧している同市西部に対し、反体制派が終日、砲撃を繰り返していたとしている。

 一方、同市で取材に当たっているAFP特派員の話では、午前中は平穏だったものの、午後になると反体制派が掌握する同市東部に対する政府軍の空爆が再び始まったという。

 また、監視団によると、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカ(Raqa)で3日未明にかけて、激しい空爆が行われ、少なくとも一般市民13人とイスラム過激派戦闘員5人が死亡した。

 監視団は、空爆を行ったのがシリア政府軍か、同盟を結ぶロシア軍なのか、あるいはISと戦う米国主導の有志連合なのかについては言及していない。

 ラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、「ラッカはここ数週間、このように激しい空爆の標的になっていなかった」と述べるとともに、「空爆は夜通し続き、朝まで続いた」と述べた。(c)AFP