フェデラーに残る不安、腰の不調でマドリードOPを棄権
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【5月3日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算17勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は2日、腰の故障を理由に、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2016)出場を辞退した。しかしフェデラーは、全仏オープン(French Open 2016)の準備として、次のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2016)までには調子を取り戻したいとしている。
世界ランク3位のフェデラーは、「練習できる状態ではなく、現時点では3日までに準備が整いそうもないため、リスクを冒したくない。大事を取り、体を休めてローマ(Rome)での大会に臨みたい。それが現在の予定だ」と説明した。
フェデラーは、膝の手術を受けて2か月以上ツアーを休み、マドリード・オープンの出場を決めたのも最近のことだった。
「とても失望していると言わざるをえない。プレーすることを望んでいたし、ここに来る前にはスケジュールを変更して、スイスでしっかり練習を積んでいたんだ。厳しいシーズンが続いているので、これから良くなっていくことを期待している」
34歳のフェデラーは当初、残る3つのグランドスラムとリオデジャネイロ五輪に向けて、力を温存するため、マドリード・オープンを欠場する予定だった。
フェデラーは、クレーでの実戦練習不足が全仏オープンに影響する可能性を認める一方で、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で8度目の戴冠を果たし、五輪の男子シングルスで初の金メダルを手にするべく、100%集中していると強調した。
「全仏オープンの時期には100%の状態を取り戻したいと考えてきた。それが無理なら、遅くともウィンブルドンまでには」
「全仏をはじめとするクレーの大会には、あまり期待値は高くない状況で臨むことになるだろう。君たちも僕には、それほど期待していないだろうしね。絶対的な優勝候補でないことが、助けになることもある。それでも、自分にはプレッシャーをかけて、できるだけ勝ち進み、良いプレーをしていきたい」
「全仏で結果を残せるかもしれない。それがだめでも、まだ夏には大きな大会が待っている」
(c)AFP/Kieran CANNING