【5月2日 AFP】(更新)かねて発明者が謎に包まれてきた仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」について、オーストラリアの起業家クレイグ・ライト(Craig Wright)氏が2日、自分が発明者だと名乗り出た。英国放送協会(BBC)と英経済誌「エコノミスト(Economist)」、米誌「GQ」に対して明かした。

 BBCによるとライト氏は、2009年のビットコイン公開直後に作成された暗号キーを使ってデジタルメッセージに署名してみせた。この暗号キーは、当時「サトシ・ナカモト」という偽名を使っていた発明者が作成したもののはずだとして、BBCは本物の発明者にしか提供できない証拠が示されたとの見方を示した。

 エコノミストによれば、ライト氏は45歳でコンピューター科学者や発明家の顔も持つ。同誌は「ライト氏がおそらくナカモト氏だという結論に達したが、重要な問題は残されている」としている。(c)AFP