【5月2日 AFP】15-16NBAは1日、プレーオフのウエスタンカンファレンス準決勝(7回戦制)が行われ、スーパースターのステフェン・カリー(Stephen Curry)を負傷で欠くゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)は118-106でポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)に勝利した。

 昨季王者のウォリアーズは、37得点を記録したクレイ・トンプソン(Klay Thompson)とプレーオフで自身初のトリプルダブルを達成したドレイモンド・グリーン(Draymond Green)の活躍で序盤にリードを築くと、そのままトレイルブレイザーズの追随を許さなかった。

 トンプソンが試合開始17秒で3ポイントシュートを決めると、ウォリアーズはそこから勢いに乗った。

 第1クオーターでは、トンプソンが18得点を挙げたのに対し、トレイルブレイザーズはチーム全体で17得点にとどまった。結局、ウォリアーズが37-17で同クオーターを終えると、そこからトレイルブレイザーズは最小9点差まで迫るのが精いっぱいだった。

 ウォリアーズではその他、オーストラリア出身のビッグマンであるアンドリュー・ボーガット(Andrew Bogut)、そしてハリソン・バーンズ(Harrison Barnes)がともに10得点、12リバウンドでダブルダブルを達成すると、カリーの代わりに先発で起用されたショーン・リビングストン(Shaun Livingston)も12得点を稼いだ。

 ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)とのプレーオフ1回戦第4戦で右膝の内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、この試合をベンチから見守っていたカリーは、7日に行われるトレイルブレイザーズとの第3戦で戦列に復帰したいと話している。

 カリーの復帰について、スティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は具体的な予定を立てられない状況となっているが、ウォリアーズは昨季のレギュラーシーズンMVPが不在でも、十分に戦えることを示している。

 カーHCは、「ステフ(カリー)を欠きながら、ロケッツ戦のほとんどを戦い抜かなければならなかった経験が役に立った」とし、「チームがリズムに乗り、それを今夜は持続させることができた。ステフが不在の状況でどのようにプレーすべきか、選手たちは理解している」と話した。

 ウォリアーズが順調にカンファレンス準決勝に臨む中、イーストでは同日、マイアミ・ヒート(Miami Heat)とトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)がようくプレーオフ1回戦を突破し、カンファレンス準決勝で激突することになった。

 ラプターズは、30得点を記録したデマー・デローザン(DeMar DeRozan)の活躍でインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)に89-84で勝利し、4勝3敗でシリーズを勝ち抜けた。一方、ヒートは106-73でシャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)との第7戦を制した。(c)AFP