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妊婦から胎児を取り出した女に禁錮100年の実刑、米コロラド州

2016年5月1日 15:58 発信地:ワシントンD.C./米国

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妊婦から胎児を取り出した女に禁錮100年の実刑、米コロラド州
ブラジル・サンパウロで、市内の2か所の病院が分娩室で出産する妊婦への付き添いを1人に制限したことに抗議する集会に参加した妊婦のおなか(2013年2月3日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/YASUYOSHI CHIBA

【5月1日 AFP】米コロラド(Colorado)州ボルダー(Boulder)の裁判所は4月29日、初対面の妊婦の腹部を包丁で切って胎児を取り出した女に、殺人未遂と違法に妊娠を終わらせた罪で禁錮100年の実刑判決を言い渡した。マリア・バーケンコッター(Maria Berkenkotter)判事は、事件の残虐性を反映した判決だと説明した。

 ディネル・レーン(Dynel Lane)被告(36)は昨年3月、案内広告投稿サイト「クレイグスリスト(Craigslist)」にマタニティーウエアを売りますとの広告を出し、同州デンバー(Denver)の北の位置するロングモント(Longmont)の自宅に当時26歳で妊娠8か月だったミシェル・ウィルキンス(Michelle Wilkins)さんを誘い込み、犯行に及んだ。被告は、ウィルキンスさんを殴ったり首を絞めたり、刃物でけがをさせたりしたとして、今年2月に有罪評決を受けていた。殺人罪での訴追は、胎児が母体の外で生存していたことが検視で裏付けられなかったため、検察が見送った。

 レーン被告は夫のデビッド・リドリー(David Ridley)氏に、子どもができたとうそをついていた。法廷では、被告が妊婦を装った自身の写真をネットに投稿したり、インターネットから入手した他人の超音波検査画像をリドリー氏に送信したりしていたことが明らかにされた。ただ、報道によると、リドリー氏は次第に疑いを深め、被告に産婦人科で診察を受けるよう強く求めたという。

 地元紙タイムズ・コール(Times-Call)は検察側の陳述として、ウィルキンスさんがベビー服を見ようとレーン被告の自宅地下室に下りていった際、被告がウィルキンスさんの頭部を殴り、首を絞めた上で、腹部を切り胎児を取り出したと伝えた。ウィルキンスさんは意識を失って倒れ、レーン被告は子どもを流産したと主張し、リドリー氏と一緒に胎児を病院に連れていった。リドリー氏は被告とその娘2人と同居していた。

 ウィルキンスさんはその後意識を取り戻し、警察に電話で通報した。病院に到着した際には瀕死(ひんし)の状態だったが、手術で一命を取り留めた。

 レーン被告は犯行について深く反省する様子を見せず、法廷での陳述も拒否した。ただ、被告側弁護士は、2002年に息子が水におぼれて死亡したことで被告が深刻な打撃を受けていたと主張した。息子の死は水難事故によるものとされている。

 今回の事件で検察側がレーン被告を殺人罪に問えなかったことを踏まえ、コロラド州の共和党は胎児を死なせた場合にも殺人罪での訴追を可能にする法案を提出したものの、民主党の賛同を得られなかった。米国の他の38州ではこうした事例に殺人罪が適用されている。(c)AFP

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