【5月1日 AFP】リビア沖で移民らを乗せたゴムボートが先月29日に沈没し、84人が行方不明になっている。国際移住機関(IOM)が同30日、救助された36人の証言を基に明らかにした。

 IOMの報道官によると、救助された移民らは、アフリカ西部出身の110人がリビアで乗船したと話しているという。報道官はさらに、船の「状態は非常に悪く、浸水して、多くの人が海に落ちて溺れた」と電子メールの中で付け加えている。

 イタリアの沿岸警備隊によると、同国の貨物船が30日早朝、リビア沖で沈没しかかっていたぼろぼろのボートから26人を救助したが、数十人がまだ行方不明になっている可能性があるという。

 救助された移民らは沿岸警備隊の2隻の船で、イタリアのランペドゥーサ(Lampedusa)島に移送された。(c)AFP