【4月25日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の英国人宇宙飛行士ティム・ピーク(Tim Peake)さんが、地上で開催された英ロンドン・マラソン(London Marathon)と同時に宇宙でのフルマラソンに挑戦し、新記録となるタイムで完走した。

 無重力状態の宇宙で重力を再現するため、ピークさんは体にウエイトを装着してISS内に設置されたランニングマシンでマラソンに臨んだ。

 スタートに先立ち、ピークさんはツイッター(Twitter)で「やあ、#ロンドン! ひとっ走りしたい気分かい?」とのメッセージを、上空から撮影したロンドンの写真とともに投稿。完走後には、42キロを走る間にISSは10万キロの距離を飛行したとのメッセージを投稿した。

 宇宙でのマラソン完走は、2007年にISSから米ボストン・マラソン(Boston Marathon)に参加した米女性宇宙飛行士サニータ・ウィリアムズ(Sunita Williams)さんに次いで2人目。ウィリアムズさんのタイムは4時間23分10秒だったが、欧州宇宙機関(ESA)のウェブサイトによるとピークさんのタイムは3時間35分21秒でこれを更新。ギネス世界記録(Guinness World Records)により、宇宙マラソンの世界記録認定が発表された。(c)AFP